期待に胸膨らませ、資料片手に行ってみた。
N専務がニコニコと出迎えてくれる。簡単な自己紹介と名刺交換。N専務の第一声は「で、どうしたいんですか?」
そこで、テーブルのスケッチ、かき集めたギブソンをはじめいくつかのギターのカタログを見てもらって、「どうしても欲しい前板のイメージ」、「サンバースト仕上げ」についてざっと説明してみた。
さすが老舗のツキ板屋サン。当たり前の話だが、めちゃめちゃ詳しい。カタログを見て目を輝かせ「これはホワイトシカモアだなぁ。うんうん。」「このグラデーションの仕上げは、塗装をこうやって、ピアノフィニッシュはこうやって…。」「ついこの前までこの木目あったんだけどなー。こういうのは楽器メーカーにだしちゃいましたよ。でもこれに近いのはありますよ」
「とにかく倉庫に行ってみましょう。いろいろありますから、ちょっと見てくださいよ。」と続く。そして倉庫へ。(詳しくは vol.03へ)
とにかく話が早い。「それじゃこれとこれとこの辺りでやってみましょうか。」ということで、トントン拍子につくってもらうことになった。それもサンバースト(これは塗装で)ピアノフィニッシュの仕上げまで含めてだ。今までの苦労はなんだったのかという感じ。しかもN専務の薦めでブックマッチにすることになった。N専務曰く「扉とかはやっぱりセンターで継いでブックマッチにするべきでしょう。それが正当なツキ板使いですよ。新しいイメージにも伝統の技法。それが良いんじゃないですか。」というわけだ。なるほどである。完成度up間違いなしだ。
こんな具合で、引き出しの前板に関してはめでたく発注の運びとなった。この際思いきって 他の試作品についてもいろいろ聞いてみた。
「おもしろいですね。」となかなかの好感触。「うちは、基本的にツキ板を使った木材加工が中心ですが、 他の加工もなんでもできますよ」 !!!
なんて心強い言葉だろう。ビバN商会!、ビバN専務!。
なんだかORIGINAL DECO.にまばゆいくらいの光が射し込んできた気がする。あぁ来て良かった。